『前置詞がわかれば英語はすらすら書ける!』における前置詞ofの例文

私は『前置詞がわかれば英語はすらすら書ける!』を出版しましたが、その54ページにあるofの例文(04番)で、ofが消えてしまっています。これは明らかに誤植でした。このブログで訂正し、更に、補足の説明をします。読者の皆さん、申し訳ありませんでした。

 

その例文は次の通りです。

(1) U.S. intervention in Japan was significant.

(日本に対するアメリカの干渉は大きかった。)

 

上記のような例文が載っていたわけですが、これを、ofを用いて表すと、次のようになります。of句内では、U.S.はthe U.S.とするほうが安定します。見た目に加え、声に出して読むときに語呂が良いという側面もあるからです。

(2) The intervention of the U.S. in Japan was significant.

 

ここで、the U.S.はinterventionの動詞形interveneの主語に当たるので、このofは主格のofと言われます。

 

同じ日本語表現でも、他動詞から派生した名詞を用いた句を作る場合、主格のofと目的格のofのどちらを用いることも可能な場合があります。例えば、「日本人の自然愛好」は、次のようになります。

(3) 主格のofを用いる場合 the love of the Japanese for nature

(4) 目的格のofを用いる場合 the love of nature by the Japanese

 

主格のofと目的格のofを同時に使うことは、通常出来ません。(*印は容認されないことを示す。)

(5) a. *the love of the Japanese of nature

b. ??the love of nature of the Japanese

注:(5b)は意味が理解可能。

目的格のofが先に現れると容認度が上がる。

 

日本語の「日本人の自然愛好」の「の」は主格を表す「の」と言え、「日本人による自然の愛好」の場合の「の」は目的格を表す「の」と言えます。

 

主格を表す「が」や目的格を表す「を」を用いて同じことを表すと次のようになります。「を」を用いた場合は「が」も同時に用いるのが普通です。

(6) [=(3)] 日本人が自然に対して愛情を持つこと

(7) [=(4)]

  1. 日本人が自然を愛すること

b. *日本人が自然愛好

c. *日本人が自然の愛好

d. ?日本人が自然を愛好

注:dは名詞句として安定している感じはしないが、エッセイやスピーチの見出しとしては問題ない。? は間違いとは言えないがやや不自然な表現を示す。

 

「敵による都市の破壊」という意味の次の表現も押さえておきましょう。

(8) 目的語のofを用いた句

  1. the destruction of the city by the enemy

b. the enemy’s destruction of the city

c. the city’s destruction by the enemy

  1. ??the enemy’s city’s destruction
  2. *the city’s enemy’s destruction

(9) 主格のofを用いた句(#は意味が変わってしまうことを示す。)

  1. the destruction of the enemy against the city
  2. #the destruction of the enemy for the city

注:(8a/c)と比べると(9a)はやや不自然に感じるネイティブ

スピーカーもいる。

 

(8)と(9)を眺めるとofは目的格のほうが、主格よりも優先されるのが分かります。また、(9b)におけるofは、この意味が「都市の利益のために敵を破壊すること」となるため、目的格のofなのです。この意味でもofは目的格が優先されると考えてよいでしょう。

 

前置詞ofは奥深いものだと分かっていただきましたでしょうか。

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