English is similar to but different from mathematics!

英語は数学に似ています。

 (1) John and Mary went there.
  (2) John went there and Mary went there.
JohnをA、MaryをB、went thereをCとすると、(A+B)×C=AC+BC が成立しています。数学のようですね。実際には、(2)にはtooを文尾につけると、もっと英語らしくなります。
しかしならば、次の文を考察しましょう。
 (3) John loves Mary.
  (4) John is Mary’s husband.
  (5) Mary is John’s wife.
(4)(5)を(3)に代入してみます。
 (6) Mary’s husband loves John’s wife. 
(6)は、(3)をもはや意味せず、何やら怪しい関係を暗示します。これは、数学にはない「視点」というものが言語に必要だからです。「1つの文は1つの視点を持つ」という原則が働くのです。
(3)は第3者の視点、(4)はMaryの視点、(5)はJohnの視点による文です。(6)は、Mary’s husbandの部分がMaryの視点、John’s wifeの部分がJohnの視点と言うように捉えることができません。視点が2つになるからです。そこで、(3)のごとく、第3者の視点となります。
尚、(4)(5)を繰り返し代入したら、第3者の視点も通じなくなります。
 (7) *John’s wife’s husband loves Mary’s husband’s wife.
同じような例で、文法的な意味が成立しにくいものを挙げておきます。
 (8) ?John’s father scolded his son.
(8)において、John’s fatherはJohnの視点、his sonはfatherの視点からの表現となるので、文としてはまずくなります。そこで、視点は1つなので、第3者の視点となりますが、その場合でも、hisは父親であると考えることはできません。hisを全く別の男と解釈して初めてこの文の意味が成立しそうです。
英語には数学のような論理性が必要なのだけれども、完全に数学と一致するわけではないことが分かったと思います。

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